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風に吹かれて2

第41章 愛と勇気とチェリーパイ

とても仲良くしている職場の友人が居るのですが。
彼女が言うには、近頃は若いお嬢さんに嫉妬の気持ちが出るんですって。

ウチの職場は平均年齢がかなり高いのですが、一番最近入社した30代のお嬢さんが少しアレで、気配りが出来ないタイプなんですね。

具体的には挨拶とかロクにしないし、自分が失敗して後始末を先輩がしてもシレッとしてる(ように見える)子で。
若いと言っても30代なので、逆にその年齢でその態度はないだろう、とお姉様方には顰蹙を買っておられます。

私の友人はその子を見ているとモヤモヤとイライラが押し寄せるんですって(笑)。

友人はとても控えめな性格の淑女なので、彼女に対して何をするわけでもないのですが、一緒に食事をしている時などに「あ~イラッとするわ~」と最近吐き出すようになりました(笑)。 ←笑うな



まぁ確かにねぇ~、と相槌を打ちながら、正直なところ私はそこまでの感情は無いので、あんまり共感は出来ないんですけど。
白状するとそのお嬢さんの顔もうろ覚えで、私ビジョンだと完全にモブなもんですから、どうでもいいっちゃいいと言うか。 ←酷い

友人の偉いところはちゃんと自己分析をしていて、これは自分が若さに嫉妬しているのだ、と認識しているところだなぁ、と感心しています。



実際そのお嬢さんはお姉様方には挨拶しないのに独身男性には挨拶するしねぇ。
イラッとするお姉様方が他にも沢山いらっしゃる様子なんですけど、お嬢さんは全然気づいてない(笑)。

また、独身男性連中がいわゆる鼻の下を伸ばして彼女の世話を焼いたりするので(^_^;)

ま、困るよね、そういう子がいると(私は困らんが)。



同世代の方とお話すると、時々、若い頃に戻りたいかどうか、って話が出ます。
私の答えは完全にNOです。

そりゃぁ、今よりも健康で美しく、スタイルも良くて、男性にチヤホヤされていた時期ではありましたが……あくまで、今よりも、ですよ。過去を美化して語ってるだけです(笑)。

あんなに未熟で馬鹿だった時代には戻りたくないわ~。
泣きながら吐きながら学んで来た諸々を手放す方が恐ろしい。
年齢が行っても健康で美しく、かつ人を惹き付ける女性は沢山いらっしゃるしね。


なので友人にはいつも「大丈夫、貴女の方がずっと綺麗よ」とハートマーク付きで言っています。
VIVA 友情。



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