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風に吹かれて2

第46章 To be free

青君、誰かに見せる前提ではない作品作りに没頭してるかな?
自分を見つめ直す時間を味わえてますか?

「オオノサトシッテナニ?」

お道化るフリで言っていたあの一言。
その問の答えに近づいているでしょうか?
もしかして、そろそろ見つかったりした?

ゆっくりでいいんだよ。
ファンの子は待ってるから。

貴方が決めたなら、無理して乗り気じゃないのに戻ったりしなくてもいい。←強がり



きっと、デビューからずっと不自由ばかりで、表現する場所を手に入れる為に5人で足掻いてさ。
技量不足に悔し泣きしながら、それぞれ自分を磨いてきた年月だっただろうねぇ。

やっと手に入れた不動のポジション。
やりたいことがやれる環境になって、何をしたいのかを改めて考えて。
もしかしたら、何も出て来なかったのか、分かんないけどもさ……。



確か前のサイトでもチラリと書きましたけども、私はリコンして実家に戻ってから、休みというと海までドライブしてたんです。
金も無かったし、人が居るところには居たくなかったからね。

どこに逃げよう、ってなった時に、静かで落ち着いた場所は? って考えたら、海くらいしか思い浮かばなくて。

防潮堤に一人ぽつんと立ち尽くして海と空の青を眺めながら、これから何をして生きて行けばいいのかなぁ、って途方に暮れてました。
神様って本当に居るのかなぁ、なんて思ってね。

何しろ根っから妄想家ですから、昔から見えない存在と対話するのは得意です。
お話の会話シーンを作るみたいに、頭の中で呼びかけてみたら、返事がありました。

『やりたいことをやりなさい。楽しみなさい』

『……でも神様、私は望みがないんです。何が楽しいのかも、もう忘れてしまいました。何がしたいのかも分かりません』

頭の中で勝手に脚本を作りながら、涙ばっかり出てね(笑)。

『何が好きだったのか思い出すことから、やってみなさい』

そんな答えが返ってきた気がして号泣しまして。

傍から見たら本当にヤバイ人ですね、ええ。
大丈夫です、自覚してますんで(笑)。



そこから神社に行くようになってハマるんですけど。
自分が好きだったこと、再びやってみたいことを思い出せるまで結構かかりました。

青君も、読者様にも、どうか望みが絶えることがありませんように。
好きなことをやれてますように。

祈っています。


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