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風に吹かれて2

第48章 青空の下、キミのとなり

そこはかとなく震災時を思い出す毎日ですが、救いと言えば、いつかは必ず完成する、この状況が終わるとわかっていることですかねぇ。
震災の時は終わりが見えなかったもんね。

天候が荒れに荒れている今年、水害等で避難されている皆様も、どのようにご不便を強いられているかお察しいたします。
気持ちがね、落ち込むし、荒むし、イライラもしますけどもねぇ。

文句を言って吐き出すことで楽になることもありますから、我慢しないでブーブー言える時には言ってしまってさ。
出来ることなら地に足をつけて、永遠には続かないんだ、って、状況が変わるのを待っていられますよう願っております。



実はですね、前回のエッセイを書いてから間もなく、我が家では父が整形外科に入院してしまいました。
やっぱりリフォームに際して家の片づけ等をしていたのが負担だったみたいでねぇ。

ずっと足腰には問題がなかったのに、腰が痛いと言い出してから、あっと言う間に歩けなくなってしまいました。

家に居るよりも入院させてもらった方が環境的にはずっと安心なので、むしろ良かったですけどね。
看護師さんも凄く優しくて親切だと本人も喜んでまして、トイレに行くのも楽になってホッとしたみたいだし。

何しろ自宅のトイレは現在電気がつかないので、夜中に用を足すのも危ない有様だし(懐中電灯を持って入ってる)。

問題は全身麻酔のオペを控えていることでして。
高齢だし、何とか諸々スムーズに行って欲しいと祈っております。



前にも書きましたけれども震災の時ね、私の周りでは、それまでの人生の棚卸というか、徐々にズレて来た道筋を本来の状態に戻す、とか、清算、みたいな大きな変化を経験した方が凄く多かったように思います。

例えばですが、腐れ縁で結婚まで至りそうもなかったカップルが結婚したりとか、逆にもう愛情がないのに一緒に居た家族が離婚して別れたとか。
嫌々続けていた仕事が、会社ごとなくなって結局転職したとかさ。

こういう疫病や災害、戦争などの、大きな渦に飲み込まれたとき、そのエネルギーが個人にもたらす変化は痛いものだけれども、悪いことばかりでもないんだなと思います。

忍耐、と聞くとイコール我慢と思いがちですが、本質は待つことなんですって。
蕾が開くのを待つ。
さなぎが蝶になるのを待つ。

しゃーないので待ちますよ、うん。
がんばろー(笑)。

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