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風に吹かれて2

第57章 伝えたいこと

実は先日、叔父が亡くなりまして葬儀に参列致しました。
その時の話をちょっとしたいんですけれども。
あ、悲しい話ではないし怖い話でもないです(^^)

叔父は親族きっての長身でとてもハンサムな人だったんですけど。持病がいくつかありつつも定年退職してからは自宅でのんびり生活していたんですが、何の前触れもなく突然に亡くなってしまったのね。

前の晩、いつもと同じに食事をしてベッドに入り、翌朝、起きて来ないのを不思議に思った叔母が様子を見に行ったら、事切れていたそうで。

それがねぇ、ホッコリというか思わず笑ってしまったんですけど、片手にニンテンドーDSを握りしめていて、その腕を伸して枕にした姿勢だったんですって。

「眠くなるまでちょっとゲームでもしよう」ってやりだして、ほんで、「そろそろ眠くなってきたから寝よっかな~、ん~……」ってやってるうちに寝落ちした、っていう。

そういう状態だったって(笑)。



これ、笑ってしまいませんか?
私は思わず笑ってしまいましたよ。

叔父さん凄いなぁ、やるなぁ~、って拍手したい気持ちになりましたねぇ。

この話を教えてくれた叔母も一緒にいた従弟も、笑ってました。「お父さんらしいね、って皆で言ってたの~」って。

ちなみに最後に開いていたゲーム機の画面は、ドラクエのカジノ内にあるスロットマシンで、あと少しでカンストってところまで来てたそうです。

アニメも好きだったし、息子が小さかった時から一緒にゲームとかもやってましたからねぇ。



亡くなり方に良いも悪いもないですけれど、もしも自分の意識がはっきりしていて選べるのならば、こういう最期がいいなぁ、と思いました。

あまりにも急で心構えもないままでしたが、残された親族の悲しみや後悔が、これで少しは軽くなりましたからねぇ。



私、思うんですけども。
人の想いの交流って、多分生死は関係ないんじゃないかなと。勝手に思ってるんです。

前の社長さんは世界一の推しに巡り合わせてくれた、ある意味ファンにとっても恩人で。

現在の状況を憂えてモヤる時間があるなら、その時間、ありがとう、って感謝の気持ちを送ってあげた方がきっとご供養になるなぁ、と思いついてね。

直接の知り合いじゃないけど、だからって祈って悪いこともないでしょうし。

ジャニーさん、感謝してます。
ありがとね。
ありがとう。

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