テキストサイズ

性に溺れる私

第7章 【交錯していく欲望】






恐る恐る聞いてくる姿に堪えるの辛いわ。
下を向いてフッと笑ってしまう。
本気で怒ってると勘違いしてる耀平はめっちゃヘコんでる。




シュン…としたまま背を向けたから観念してあげた。




ジャケットの背中を摘み引き止める。




「怒ってないよ、ごめん意地悪した」って振り向かせたら首に手を回して私からキスした。
我慢させた分、かなり濃厚に。
離さないよ……吸い付いて舐め合って、もうドアに押し倒してる。




糸が引いてもまた重なってしばらく犯し続けてあげるよ。
せめてもの償いキス……ちゃんと味わいなよね。
ていうかこれ以上は勃っちゃうか。




唇を離したらトロンとしちゃってて可愛い。




「こんなの、反則でしょ」




「ごめん……これでおしまい」




「ん……じゃないと俺も理性効かねぇ」




最後にギュッと包容されて触れるだけのキスを落として帰って行った。




基本、週末は誰とも会わない。
この広い家に一人で過ごすことが多い。
最近、休みの度に顔を見せる耀平を除いては。




大樹とのデート。
テストも控えていたしちゃんとしてないな。
相変わらず優しくて身体を気遣ってくれる頼もしい彼氏だよ。




毎日連絡はしてるし休みの日は電話もしてる。
何のトラブルもなくて怖いくらい順調な関係なの。




でも最近、本当に体調悪くて度々学校を休んでしまうほどだった。
年に一回、あるかないかってほどの高熱が出るかも知れない。
親に言って点滴を打ってもらったり薬を出してもらったりして乗り越えてきた。




学校じゃ、大樹が私を妊娠させたんじゃないかって噂も出てるらしい。
勿論避妊はしてるけど思い当たる節はいくつもあるからちゃんと定期的に調べてるよ。
大丈夫、今回も陰性。




先月も生理あったしピルも飲んでる。
全部が100%ではないけどその可能性は低いのだよ。
これで実はやっぱり妊娠してた…なんてことになったらビックリだけど。




え、だったら一番可能性あるのは先生…?
先生としか生でやってないし。
あの時抜くのが遅かったとしたら充分有り得る。
そうだったら嬉しいけどね。




しかしながら症状は熱だけって!!
妊娠よりインフルの方が可能性高いわ。
でも今朝それも検査してそうじゃなかった。











ストーリーメニュー

TOPTOPへ