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ヌードモデルの初体験サポート

第3章 理想に近い、ロストバージン


挿入は屈曲位で──

それも、彼女の両脚を肩に担ぐような鋭角だったそうだ。

「だめ!」
そのとき、理恵ちゃんが叫んだ。

まだだめなの? と私は思ったが、

「そこはお尻の穴……」
という消え入りそうな理恵ちゃんの声がした。

アホ。なんてことを。

気を取り直し、正しくセットし、
没入した。

「ぐぅーー」

ああ、明らかに苦痛の声だ。
快楽になるのはまだまだ先らしい。
痛いよね。
でも、しかたがないから。

「はうっ」

奥まで達したようだ。

「やっと、私……」

確かにそう聞こえた。

そのあとは、乳房が揺れないように、優しく優しく動かしたという。

「はあ、はあ、はあ、ああ、あっ、あん」

ようやく幸せそうに理恵ちゃんはあえぎ始めた。


録音は事後のシャワーの流水音で終わった。

なにはともあれ、幸せなセックスができて、恋人の絆が強まったという報告は嬉しかった。

──嬉しかったが、私だけが取り残されたような気がしてならなかった。

ちゃっかり裸になって、便乗オナニーしようとした私が馬鹿なんだろうけど。

あ、ヌードデッサンを再開するんだから、裸になったのはいいんだ。

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