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ドSな兄と暮らしています

第2章 生活

2人揃って食卓に着くと、手を合わせる。

兄ちゃんと向かい合って食事をしながら、今日学校であったこととか、仕事のこととか、いろんな話をする。

「あ、そうだ、しお。次の休みに真希さんのところに一緒についてきてくれるか?」

「いいよ。先月行けなかったから、私も真希さんに会いたい。……あれ、もうお母さんの月命日なんだね」

「そう。1ヶ月早いな」

月の中旬、兄ちゃんのお母さんの月命日がある。

兄ちゃんは、毎月欠かさず真希さんの家に行き、お母さんの仏壇に手を合わせていた。

私は、学校が休みの時は一緒について行き、真希さんに近況報告をしている。

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