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ドSな兄と暮らしています

第2章 生活

食事を終えると、22時を過ぎるころだった。

兄ちゃんが洗い物をし、洗濯を回して、この家の家事はひと段落する。

私はいつも、少しだけ勉強したり、テレビを見たりしながら兄ちゃんが風呂から上がるのを待つ。


今日はちゃんと勉強しようと思って、数学の問題集を解いていた。
2年の2学期も中盤に差しかかる。
ここのところ、急に難しくなって、全然わからなくなってきてしまった。

リビングに、風呂上がりの兄ちゃんがやってくる。

「遅くまで勉強とは、感心だねぇ」

私の後ろから、ひょいっと覗き込む。

「全然解けないの、最近、数学はついていけなくなって来てる」

「でも、しお、受験で数IIは使わないでしょう?」

私は今のところ文系の短大か、専門学校に進もうと思っている。
高校は普通科だから、数学は2年生の内容まではしっかりと授業がある。

「そうだけどさ、一応成績はついちゃうから期末の勉強しとかないと」

「えらいねぇ。どこわかんないの?」

兄ちゃんは、数学が得意だった。
私の横に座って、ノートを覗き込む。

シャープペンを1本手に取ると、スラスラと式を書いていく。
私は兄ちゃんの説明を聞きながら、公式に同じように数字を当てはめていく。

兄ちゃんは、隣で私を見守りながら、迷っている時に口を出す。

元々計算も遅いから、同じ問題を解くのに20分くらいかかってしまった。

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