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・・・ぬいぐる み

第1章            


何も 連絡なしで 遊びに行け・・・ば
返事だけが 返って来そうな 私の片隅の記憶

いつも 大きな 黒い 引き戸 が 重そうに
境には 建っていた

開けると 何とかしてほしい テリアが
吠えながら 出てきた


吠えられるよりも 舐めて来るのが 。。。嫌で
ちょっと 抵抗があった 2匹


階段を 伝って 先に 大人に なった 従兄【ひと】の
お部屋にも 1度だけ 入ったことも あった



懐かしく
・・・さみしいような

感 情【ものがなしさ】 が

。。。そっと 芽生える の


ひざに座らせた ぬいぐるみの頭を
ぽんぽん して た




とても 大きい 日本 家屋 ・・ ・
取り壊しに なるんだって  ね


お庭は 狭・・・い
ひとつの 一軒家には もう だれも 住んでいない


行ってみると いな・・・いと 感じるだろう
記憶では  まだ ずっと 色あせることなく

存在するだろう 



懐かしく
・・・さみしいような

感 情【ものがなしさ】 が
やってくる 瞬間がある


両テ の中の ぬいぐるみの瞳が 一緒に
泣いてくれているよう・・・で


鼻を ヒクヒク させて いるようにも 観えて

『元気 出せ よ 』 と  みつめている



なみだを ごまかすつもりで ぬいぐるみを
想い切り ぎゅっとし て


そうし・・・て
また ぽっぽろ と 一人で いった


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