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スーパーおにぎりマーケット

第13章 『誓いのガーランド』について

『花畑の訪問者』が終わりました。

かなり、衝撃的な展開で終わってしまったので、
次章の『嵐のあとに』もひとつ、更新させていただきました。

光がないまま終わるのは、読んでいて後味が良くないと思いまして。わたしもここの繋ぎは、書いてて苦しくなったので、一気に仕上げたところがあります。

花畑にやってきた訪問者は、花実の狂気的な元彼でした。

この衝撃的な展開を書くにあたって、性犯罪について、いろいろ調べました。
わたしのはフィクションですが、世の中実際にこういうことが起きてることの怖さを、きちんと知りたかった。

それで知った上で、軽率なのかもしれないですが、物語の中に落とし込んで、その怖さを残しておきたかった。
フィクションですが、花実と楓がこれからどんな風に、立ち直っていくのか、光のある方向で、しっかりと書かせてもらえたらなぁと思います。
すみません。


さて、話は変わりますが、
作中に出てきた「cats and dogs」です。
これ、元々はギリシャ神話からできた言葉のようです。

作中では、楓が花実と2人だけの間で、言葉の成り立ちを考えています。
こういうの、いいなぁと思って。

いまやスマホで調べれば、なんで大雨のことを「cats and dogs」って言うのか、一発で出てきます。

だけれど、2人はそうしなかった。
なんでだろうかと、考えた上で、2人だけの意味を見出す。
その瞬間に、その言葉が2人にとって特別な言葉に成り上がると思うんです。

書いていて、「あぁ、こういう感覚、わたしもほしいなぁ」と思ってしまいました。
わたしの頭の中の2人なのに、ちゃんと別な人の人生を覗き見しているような気分になって、不思議でした。

物語を書くって不思議なもので、最初固めた展開から、逸れていって、それがまた良いというか。
そのズレが、変にリアルを生むことがあるなぁと実感しています。それを楽しんで書いています。

『誓いのガーランド』は明日も更新します。

読んでくださってる方へ。
予告なく、大変苦しい展開になってしまい、すみませんでした。

引き続き、見届けていただけると幸いです。

以上、おにぎりでした。

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