スーパーおにぎりマーケット
第70章 久しぶりの離れ離れ
こんばんは、おにぎりです。
結婚してから初めて夫と1週間離れました。
なにも喧嘩とか不仲ではなく、わたしの用事でわたしが実家に帰り、そのあと1週間後に夫がわたしの実家へやってくるというスケジュールでした。
わたしは実家も好きなので、わくわく楽しみで仕方なかったんです。でも、実家に帰る日が近づくにつれて、なんだか夫と離れるのが寂しくなってしまいました。
1週間くらい平気だと思ったのに、気づいたら前日には「寂しいね」と口にしあうようになり、当日はハグしてからお別れしました。
実家に来てからの1週間はあっという間で、やることも多くて、気づいたら夫が実家に遊びにくる日になっていました。
結婚してから初めて離れ離れに過ごす日々、今までの遠距離恋愛のことを考えると、もう離れて暮らすのは勘弁だなぁと思いました。
夫が実家に来る日、わたしは駅まで車で彼を迎えに行きました。片道1時間半の近くはない距離を車で運転し、帰りは彼を乗せて久々のドライブでした。
駅の改札で、彼が出てくるのを待っていました。
改札前は、たくさんの出会いと別れがあって、それがなんだか複雑な交差点のようでした。
ひと組のカップルが、わたしの目の前で別れを惜しんでいました。彼女の方は目に涙を浮かべていました。改札を潜った彼の後ろ姿が見えなくなるまで、姿を眺めて手を振っていました。
わたしにも、同じように改札をくぐった彼の後ろ姿を見送った思い出があったので非常に胸が痛みました。あの時はたしか、コロナ禍の時。人と会うことが推奨されない世の中だったので、お別れのときは『次はいつ』と約束できなかったのがつらかった。
『いつか、お出かけたした後に同じお家に帰りたいね』
そんなことを言い合ったことを思い出しました。お互いが一人暮らしだったときは、帰る家が殺伐と暗く、なおさら寂しかった。
いま、あのときの願いが叶っていることに感謝しなくちゃいけないなぁとぼんやり思っています。
彼をピックアップしたあと、車に乗って1週間分のおしゃべりをしました。わたしが友人と酒を飲みすぎてハメを外したことや、彼が1週間何を食べて過ごしていたかなど。恋人時代の熱量は下火になったけど、それでも消えないほのかな温かさが会話の中に混ざっていて、わたしはそれが嬉しいのでした。
以上、今日はたわいのない、おにぎりの記録でした。
結婚してから初めて夫と1週間離れました。
なにも喧嘩とか不仲ではなく、わたしの用事でわたしが実家に帰り、そのあと1週間後に夫がわたしの実家へやってくるというスケジュールでした。
わたしは実家も好きなので、わくわく楽しみで仕方なかったんです。でも、実家に帰る日が近づくにつれて、なんだか夫と離れるのが寂しくなってしまいました。
1週間くらい平気だと思ったのに、気づいたら前日には「寂しいね」と口にしあうようになり、当日はハグしてからお別れしました。
実家に来てからの1週間はあっという間で、やることも多くて、気づいたら夫が実家に遊びにくる日になっていました。
結婚してから初めて離れ離れに過ごす日々、今までの遠距離恋愛のことを考えると、もう離れて暮らすのは勘弁だなぁと思いました。
夫が実家に来る日、わたしは駅まで車で彼を迎えに行きました。片道1時間半の近くはない距離を車で運転し、帰りは彼を乗せて久々のドライブでした。
駅の改札で、彼が出てくるのを待っていました。
改札前は、たくさんの出会いと別れがあって、それがなんだか複雑な交差点のようでした。
ひと組のカップルが、わたしの目の前で別れを惜しんでいました。彼女の方は目に涙を浮かべていました。改札を潜った彼の後ろ姿が見えなくなるまで、姿を眺めて手を振っていました。
わたしにも、同じように改札をくぐった彼の後ろ姿を見送った思い出があったので非常に胸が痛みました。あの時はたしか、コロナ禍の時。人と会うことが推奨されない世の中だったので、お別れのときは『次はいつ』と約束できなかったのがつらかった。
『いつか、お出かけたした後に同じお家に帰りたいね』
そんなことを言い合ったことを思い出しました。お互いが一人暮らしだったときは、帰る家が殺伐と暗く、なおさら寂しかった。
いま、あのときの願いが叶っていることに感謝しなくちゃいけないなぁとぼんやり思っています。
彼をピックアップしたあと、車に乗って1週間分のおしゃべりをしました。わたしが友人と酒を飲みすぎてハメを外したことや、彼が1週間何を食べて過ごしていたかなど。恋人時代の熱量は下火になったけど、それでも消えないほのかな温かさが会話の中に混ざっていて、わたしはそれが嬉しいのでした。
以上、今日はたわいのない、おにぎりの記録でした。
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