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スーパーおにぎりマーケット

第17章 ひと息、つこうかな。

こんにちは、おにぎりです。

今日は午後から家の大掃除…というかサボっていた分の掃除を一気に片付けています。
あと少し作業が残ってます。
掃除、苦手です。疲れました……
15時になったので、一旦休憩でアイスを食べています。

掃除中に、懐かしいものが出てきたので、休憩がてら。
今日はその話をします。

おにぎりの母子手帳の話です。

大学時代に、幼少期に何のワクチン打ったか調べるために、母から母子手帳を預かりました。
社会人になって、引越ししてからもこの部屋にあります。
久しぶりにお目にかかりました。

大学生の時、自分の母子手帳にまじまじと目を通しました。自分の母子手帳ってどんなことが書いてあるんだろうと思って。
出生体重や身長はもちろんのこと、わたしが生まれてから、母がどんな風に思って育てていたのかも書いてあって、すごく嬉しかったのを覚えています。

ふと、裏表紙に数枚、レシートのような材質の紙が挟まっているのを見つけました。
はて? と思い、取り出してみると、色あせてほとんど何も印刷されていませんでした。でも微かに黒ずんでいる。
扇形の様な形が印刷されています。

これ……もしかして……と思いました。

もしかしなくても、そう。

わたしが母のお腹の中にいる時の、エコーの写真でした。

色あせて、どれがわたしかわからないけれど、それは確かにわたしの写真でした。
驚きました。20年経っても、印刷されたものがわからなくなっても、そこにしっかりと残されていることに。

わたしがわたしとして、始まったばかりの写真に遭遇した。
とても不思議な気分になるとともに、母がこの写真を手にした時、どんな気持ちだったんだろうと想像しました。
父と一緒にその写真を見て、何を思ったんだろうかと。

エコー写真が残されている。その事実だけで、きっとわたしがお腹に宿ったことを喜んでくれたんだと分かりました。

母から返してとも言われなかったし、恐らく、わたしが自分で持っていたいと思ったのを汲んでくれたのかなと思います。
いまでも自分で持っています。
手にすると、愛されて生まれてきたんだと実感するからです。
いつか、自分も親になったらと考えたとき、自分もこんなふうに子どもを愛することができたらなぁと思います。

本棚の片隅にこっそりと母子手帳を。

さて、掃除頑張らなくては……

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