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異世界転生しなくても美女とハーレム

第8章 寝取られた妻

中年男女の身体のぶつけ合いは激しさを極めた。

私も、香織も、ベッドの上で荒くなった息を整えていた。



「久しぶりに僕も燃えたよ。

香織は最高だ」



「うふふ、そんなこと言って良いの? 奥さんがいる人が 笑」



「ああ、妻とは最近はないしな」



「セックスレスってこと?」



「まあ、そんなところだ」

急に積極的になったかと思うと、ここ最近、華菜は私との夜の営みを避けるようになっていた。セックスレスと言うのは大げさだが、少し深刻な状況になりつつはあった。




「そっか……、じゃあ、わたしとの時間も取りやすくなるのね」



「そうだ」と言いたいところだが、麻理と言う障壁がある限り、事は簡単には進まない。



「でも、ゴメンね」



「ん? なにがだ?」




「わたし、来月から海外勤務になるの」

香織は、そう言いながら、私の頬に唇を寄せてキスをした。



「海外勤務? どこへ?」



「シンガポールなの、そこの金融センターに異動になったのよ」



香織は有名大学を卒業後に証券会社へ勤めていた。

噂ではかなりやり手のキャリアウーマンだという事だ。



「そうか……、じゃあ、しばらくは会えないな」



「うん……、多分、5年は戻ってこれないと思う。

わたしのこと、忘れない?」



「ああ、戻ったら、また熱い夜を過ごそう」




とうとう、香織まで失い、完全に私のハーレムは崩壊してしまった。



せっかくの熱い夜だったのに、私は失意の元、帰宅することになった。



帰宅すると、既に家族は寝静まっているようだった。




シャワーを浴び、寝室へ向かう私の『地獄耳』が女の鳴く声を拾った。



また麻理が自慰しているのかと思ったが、微かに華菜の声も聞こえる。



私は、そっと麻理の部屋のドアを開けた。




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