変態ですけど、何か?
第10章 レクイエム
玲子先生の家から、駅とは反対方向にしばらく歩くと、小さな川の土手い行き当たる。
川の両側の土手には、桜並木が何百メートルにも渡って整備されていて、
満開のこの時期には、ライトアップされていて、近所の人達のお花見スポットになっていた。
ガイドブックなどで紹介されてもいないので、
夜桜見物の人たちもさほど多くない。
酒を飲みながら宴会をするグループは皆無で、
ゆっくり歩きながら楽しむ事が出来る。
「綺麗ですねぇ!
なんだか別世界に来たみたい!」
「でしょ?
里帆と知り合ってからね、どうしても一緒に来たかったの」
濃紺の生地に桜をあしらった浴衣姿の玲子先生の美しさが、桜並木の下の雪洞の淡い光に映える。
「でも、玲子先生の方が、ずっと綺麗!」
あたしは、心から嘆息する。
「ありがとう。里帆だって、本当にかわいいよ。浴衣を着た天使みたい」
「恥ずかしい」
あたしは玲子先生の腕にしがみついた。
日がくれて、家を出るとき、
玲子先生は、
「里帆、浴衣で出掛けよう」
と、言った。
「ええ、玲子先生の浴衣姿、見たいな。
でも、あたしは浴衣もってないけど」
あたしが言うと、
「わかってるよ」
そういって出してくれたのが、白地に水仙の花をあしらった、この浴衣。
「私が中学生の時に着ていた浴衣。きっと里帆に合うはずよ」
玲子先生に着付けて貰うとピッタリだった。
「玲子先生、ありがとう!」
あたしは玲子先生に抱きついて、キスした。
2人で並んで家を出るとき、玲子先生のお父さんに見せると、
「里帆ちゃん、よく似合ってるよ。姉妹みたいだ。なんだか、娘がもう一人出来たみたいだ」
と言って、目を細めた。
「ありがとうございます」
お礼を言って、家を出たのだった。
川の両側の土手には、桜並木が何百メートルにも渡って整備されていて、
満開のこの時期には、ライトアップされていて、近所の人達のお花見スポットになっていた。
ガイドブックなどで紹介されてもいないので、
夜桜見物の人たちもさほど多くない。
酒を飲みながら宴会をするグループは皆無で、
ゆっくり歩きながら楽しむ事が出来る。
「綺麗ですねぇ!
なんだか別世界に来たみたい!」
「でしょ?
里帆と知り合ってからね、どうしても一緒に来たかったの」
濃紺の生地に桜をあしらった浴衣姿の玲子先生の美しさが、桜並木の下の雪洞の淡い光に映える。
「でも、玲子先生の方が、ずっと綺麗!」
あたしは、心から嘆息する。
「ありがとう。里帆だって、本当にかわいいよ。浴衣を着た天使みたい」
「恥ずかしい」
あたしは玲子先生の腕にしがみついた。
日がくれて、家を出るとき、
玲子先生は、
「里帆、浴衣で出掛けよう」
と、言った。
「ええ、玲子先生の浴衣姿、見たいな。
でも、あたしは浴衣もってないけど」
あたしが言うと、
「わかってるよ」
そういって出してくれたのが、白地に水仙の花をあしらった、この浴衣。
「私が中学生の時に着ていた浴衣。きっと里帆に合うはずよ」
玲子先生に着付けて貰うとピッタリだった。
「玲子先生、ありがとう!」
あたしは玲子先生に抱きついて、キスした。
2人で並んで家を出るとき、玲子先生のお父さんに見せると、
「里帆ちゃん、よく似合ってるよ。姉妹みたいだ。なんだか、娘がもう一人出来たみたいだ」
と言って、目を細めた。
「ありがとうございます」
お礼を言って、家を出たのだった。