変態ですけど、何か?
第13章 玲子先生 ~留学~
『大好きな玲子先生
まずは、結婚おめでとう。
久しぶりの手紙、とても嬉しかった。
何度も玲子先生のお家に行って、訊ねてはみたけれど、
お父さんからもお母さんからも詳しい話が聞けなかった。
でも、元気にしていることだけは教えてもらえたから、あたしは大丈夫だったよ。
この4年間に、玲子先生に何があったのか、あたしにはわからないけど、
ずっと悩んだ挙げ句の決心だと思ってる。
音楽であれ、結婚であれ、それが玲子先生の幸せに繋がることを、あたしは祈ってます。
来月の帰国の時に、再会できるのを楽しみにしてるね。
里帆』
何を書いたらいいのか、全然わからなかった。
でも、あたしは玲子先生を信じてる。
だから、玲子先生の選択も、きっと間違いはないだろうと信じてる。
玲子先生が、コンクールでの失敗に絶望して、間違いを犯さなかっただけでも、
あたしには嬉しかった。
万一、秋野玲子のような結末になってしまっていたら、あたしはきっと生きてはいられなかった。
無事でいてくれて、ありがとう。
あたしは呟きながら、エアメールに封をしたのだった。
まずは、結婚おめでとう。
久しぶりの手紙、とても嬉しかった。
何度も玲子先生のお家に行って、訊ねてはみたけれど、
お父さんからもお母さんからも詳しい話が聞けなかった。
でも、元気にしていることだけは教えてもらえたから、あたしは大丈夫だったよ。
この4年間に、玲子先生に何があったのか、あたしにはわからないけど、
ずっと悩んだ挙げ句の決心だと思ってる。
音楽であれ、結婚であれ、それが玲子先生の幸せに繋がることを、あたしは祈ってます。
来月の帰国の時に、再会できるのを楽しみにしてるね。
里帆』
何を書いたらいいのか、全然わからなかった。
でも、あたしは玲子先生を信じてる。
だから、玲子先生の選択も、きっと間違いはないだろうと信じてる。
玲子先生が、コンクールでの失敗に絶望して、間違いを犯さなかっただけでも、
あたしには嬉しかった。
万一、秋野玲子のような結末になってしまっていたら、あたしはきっと生きてはいられなかった。
無事でいてくれて、ありがとう。
あたしは呟きながら、エアメールに封をしたのだった。