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変態ですけど、何か?

第15章 パパのこと ~2~

パパは照れくさそうに笑う。

「まあ、そんなこと、いいじゃないか」

「そうね。でも、素敵な人に逢えて、パパ、良かったわね」

「うん。ありがとう」

「美佐子さんは、お子さんはいらっしゃるんですか?」

あたしは訊ねた。

「いいえ。子供は・・・、いないの。
欲しかったんだけど、出来ない身体になっちゃったの」

美佐子の顔に、少し翳りが見えた。

「美佐子は、若い時に、病気で卵巣を取ってしまったんだよ」

パパが、フォローし、美佐子を見た。
美佐子は、頷いてみせる。

「一度目の結婚のとき、相手はそれでもいいって言ってたんだけど、やっぱり子供が欲しいって事になって、離婚することになった。
それからは、仕事一筋で頑張ってきてたけど、パパがたまたま営業に行ってね。
美佐子の人生を変えることになった」

「そう・・・。」

あたしは答える。

「でも、今は幸せなのよ。お父さんと知り合えて、すごく大事にしてもらって」

美佐子の表情に明るさが戻る。

「里帆さんは、彼氏はいるの?」

美佐子が訊ねる。

あたしは、靖子の顔を思い浮かべた。

靖子の事は、パパには何も話してはいない。

少し逡巡して、あたしは話す事に決めた。

「一緒に暮らしてる人はいます」

「そうなのか?」

パパは、驚いてあたしの顔を見た。

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