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変態ですけど、何か?

第15章 パパのこと ~2~

「ねえ、里帆さん。その女性って、どんな人なの?
同じ位の年齢の人?同じ職場の人?
どこで知り合ったの?」

美佐子は、矢継ぎ早に、質問をぶつけて来た。

他の人に聞かれたら、『放っておいて』と突っぱねる所だけど、美佐子には素直になってしまう。

「タクシードライバーなんです。
元カレに酷いことされて、泣きながらタクシーに乗ったときに、いろいろ話を聞いてくれて・・・。」

あたしは靖子との経緯を、話した。

パパは、目を瞑って聞いていた。

恐らく、あたしが高校生のときの、秋野玲子との事を思い出していたのだと思う。

「そういうことも、あるのねえ」

美佐子は感心したように言った。

「靖子さんって方、ホントに素敵な人なんでしょうね?」

「はい。とっても!今のあたしには、無くてはならない人です」

あたしは答えた。


3人での話も終わり、あたしが帰ろうとすると、美佐子が言った。

「里帆さん、車で送るわ。
ここからだったら、乗り換えもあるし」

「でも・・・」

あたしが恐縮していると、美佐子さんはパパに言った。

「いいでしょ?忠明さん?」

「うん。そうしてやってくれると、助かるよ」

パパも賛成した。

美佐子は、まだ何かあたしに尋ねたい事がありそうだった。

「じゃあ、お言葉に甘えます」

あたしは答えた。

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