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変態ですけど、何か?

第4章 昔話 ~2~

勇太君の家はお金持ちだった。

あたしの家のようなアパートじゃなくて、見上げるような高層マンションの最上階。

最近では珍しくなくなったけど、オートロック付きで一階のエントランスは、一流ホテルのロビーのよう。

初めて行ったとき、あたしは珍しく緊張して、足が震えたな。

だって、小学生のあたしとは、あまりにも似つかわしくない場所だったから。


だけど、両親は帰りが遅くて、いわゆる鍵っ子だった。

勇太君に手を引かれて、エレベーターで最上階に。

降りてすぐの玄関が、勇太君の家。

勇太君は、自分で鍵を開けて、
「入れよ」
といざなう。

長い廊下の左手の洋室が、勇太君の部屋だった。

広々とした部屋には、大型テレビにベッド、高そうな学習机、本棚。
あたしの3畳の子供部屋とは大違いだった。

「すごいね、勇太君」

「まあね。親父、会社やってるから」

特に自慢することもなく、軽く流す。

大型テレビの前に置かれたソファーにあたしを座らせると、

「そんなことより、柚木」

そう言って、あたしのスカートに手をかけた。

「うん、いいよ」

あたしの答えも待たず。スカートをまくりあげる。






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