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変態ですけど、何か?

第6章 SNS

「メインダイニングで、フレンチでも食べよう?」

玲子が言ってくれたが、

「玲子とゆっくりしたい」

と、あたしは答えた。

「思ってたよりずっと、里帆って淫乱ねえ」

「だって、気持ち良いんだもん」

あたしにとっては『淫乱』って、褒め言葉なのよ。

あたしは玲子き抱きついてキスを求めた。

玲子は軽く応じてから

「でも、とにかく燃料補給しなきゃね」

そう言うと、枕元の電話を取り、ルームサービスを依頼した。

「何がいい?フレンチは大袈裟だし、お弁当みたいなのでいいかな?」

あたしが頷くと、玲子は松花堂弁当を注文してくれた。



お弁当がくるまでの間、あたしは玲子に尋ねた。

「聞いても良いかなあ。玲子って、どんな人なの?」

「あら、40歳の、ただのおばさんよ。それではダメ?」

「構わないけど、あまりにもあたしとは世界が違いすぎて・・・。
ここだって、国のVIPが泊まるような一流ホテルだし、
来るときも、タクシーだと思ってたら、運転手さんは専属の人みたいだし・・・」

「あはっ、里帆ってテレビはあまり観ない人なの?絶対にあたしのこと知ってて付いてきたと思ってた」

「ごめんなさい。あたし、テレビはほとんど観ないの。テレビに出てる人なの?」

「時々ね。でも、本業は何かの会社を経営してる、ちょっとリッチなおばさん。
それで良いじゃない?」

「うん。それで良い。
玲子とエッチできるだけで、あたし嬉しい」

あたしはまた、玲子に抱きついた。










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