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変態ですけど、何か?

第7章 玲子先生

玲子との逢瀬から、あたしは女同士のセックスに溺れていった。

毎週土曜日、あたしは玲子に抱かれた。
お泊まりの日もあれば、玲子の仕事が忙しく、数時間で別れることもある。

でも、それはそれで都合がよかった。
さすがに毎週お泊まりは、パパが良い顔をしなかったから。

あたしが玲子の素性を知ったのは、創立記念日で学校が休みの日。

お昼ごはんを食べながらテレビを観ていたあたしの目に、
玲子の顔が飛び込んできた。

玲子は、最近どんどん業績を伸ばしている、美容外科の経営者だった。
主婦向けの情報番組で、毎週一日、美容や健康関連の視聴者相談に答えるコーナーを担当していた。

デートの時、その事を伝えると、
「里帆と逢うときは、ただのレスビアンのおばさんよ」

と、笑い飛ばした。

それでも、その日の別れ際に財布の中からお札を何枚か出して、あたしに渡そうとした。

あたしはそれを断った。

「あたし、お金の為に玲子とエッチしてるんじゃないよ。玲子が好きだからだよ」

「そうよね。ごめんね。大人って、どんな事もお金で価値を測ってしまう。赦してね」

あたしは頷いた。

「謝らないで。あたしだって、そんなに純粋じゃないの。
玲子以外とエッチもするし、男の人とのセックスも大好きだし」

「正直なのね。今までのパートナーって、みんな私の素性を知ったとたんに、お小遣いをねだったり、会社に入れて欲しいって、なにかの見返りを求めてきたから・・・。
でも、里帆ってそうじゃないのね。嬉しいわ。
里帆。あなたは自由にすればいいよ。あなたを拘束したりしないから。
でも、週に一日だけは私の為に、時間を作って欲しいな」

「もちろん。あたし、玲子が大好きだもん。それに、女同士の快感に、目覚めちゃった」
少しはにかんで、あたしは答えた。

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