ハニードロップ
第1章 夢
仕事帰りによく行くバーで出会った。
「み、み、三木村博也……!」
「ん?あ、バレちゃった」
ニコッと笑顔を向けられて失神しそうになる。突然名前を叫んだ私にも嫌な顔をしない。私はスマホを取り出してホーム画面の彼と現実の彼を見比べた。ううっ、現実の方が数百倍眩しい……!
そう、そこにいたのは私の大好きな超人気俳優、三木村博也だったのだ。
心臓がバクバクと鳴ってやかましい。手足が震える。悲鳴を上げない自分を褒めてほしいくらいだ。
「座れば?」
サービス業失格だろと突っ込みたくなるほど素っ気ない態度でバーテンの芦屋くんに言われた。芦屋くんはいつもこんな感じだから今更気にしない。それより今は目の前の事実を受け止めることだけで精一杯だ。
私は博也くん、いや、三木村さんから一番遠い席に座った。いつも博也くんと勝手に呼んでいるのに本人が目の前に現れると途端に罪悪感が生まれてしまうのは何故だろう。
「み、み、三木村博也……!」
「ん?あ、バレちゃった」
ニコッと笑顔を向けられて失神しそうになる。突然名前を叫んだ私にも嫌な顔をしない。私はスマホを取り出してホーム画面の彼と現実の彼を見比べた。ううっ、現実の方が数百倍眩しい……!
そう、そこにいたのは私の大好きな超人気俳優、三木村博也だったのだ。
心臓がバクバクと鳴ってやかましい。手足が震える。悲鳴を上げない自分を褒めてほしいくらいだ。
「座れば?」
サービス業失格だろと突っ込みたくなるほど素っ気ない態度でバーテンの芦屋くんに言われた。芦屋くんはいつもこんな感じだから今更気にしない。それより今は目の前の事実を受け止めることだけで精一杯だ。
私は博也くん、いや、三木村さんから一番遠い席に座った。いつも博也くんと勝手に呼んでいるのに本人が目の前に現れると途端に罪悪感が生まれてしまうのは何故だろう。