ハニードロップ
第1章 夢
「奈子ちゃんは仕事何してるの?」
「えっ、あっ、食品会社で働いてます」
「何か作ってるの?」
「はい、飴です」
「へー、飴」
「これ、うちの商品なのでよかったら」
鞄の中からガサガサと飴を取り出して、三木村さんに差し出す。三木村さんはその飴を見て固まってしまった。……というか、普通に飴をオススメしてしまったけど、三木村さんは飴なんか食べないかもしれない。私のオススメなんて聞かされてもって感じだよね。私ってば何を……
「ありがと。貰うね」
と、自己嫌悪に陥っているうちに三木村さんは動き出して飴を受け取ってくれた。そして袋を破り口に入れる。
「ん、美味しい」
その笑顔だけで数年は生きられますありがとうございます。
「はっ、間抜け面」
ほんっとうるさいなこのバーテンは!!もうこの店来てやらないからな!!
「あの、それにしても何でこんな場末のバーに……?」
「場末言うな」
「ああ、知り合いなんだ。尚と」
尚って誰だ?
「俺だよさっきから失礼な奴だな!」
へー、芦屋くんの下の名前ってそんな名前だったんだ。
「奈子ちゃんは、よく来るの?仲いいみたいだけど」
「彼氏に振られてぐだぐだ言ってたのを慰めてやってからの仲です」
「そ、それは確かにそんなこともあったけど、全然仲良くなんてないんだからっ」
どこのツンデレだ、どこの。自分の発言に脳内で突っ込んでいたら、また芦屋くんに笑われた。腹立つ。
「えっ、じゃあ今彼氏いないの?」
「ええ、まあ」
「俺なんかどう?」
フリーズって初めて経験した。
「えっ、あっ、食品会社で働いてます」
「何か作ってるの?」
「はい、飴です」
「へー、飴」
「これ、うちの商品なのでよかったら」
鞄の中からガサガサと飴を取り出して、三木村さんに差し出す。三木村さんはその飴を見て固まってしまった。……というか、普通に飴をオススメしてしまったけど、三木村さんは飴なんか食べないかもしれない。私のオススメなんて聞かされてもって感じだよね。私ってば何を……
「ありがと。貰うね」
と、自己嫌悪に陥っているうちに三木村さんは動き出して飴を受け取ってくれた。そして袋を破り口に入れる。
「ん、美味しい」
その笑顔だけで数年は生きられますありがとうございます。
「はっ、間抜け面」
ほんっとうるさいなこのバーテンは!!もうこの店来てやらないからな!!
「あの、それにしても何でこんな場末のバーに……?」
「場末言うな」
「ああ、知り合いなんだ。尚と」
尚って誰だ?
「俺だよさっきから失礼な奴だな!」
へー、芦屋くんの下の名前ってそんな名前だったんだ。
「奈子ちゃんは、よく来るの?仲いいみたいだけど」
「彼氏に振られてぐだぐだ言ってたのを慰めてやってからの仲です」
「そ、それは確かにそんなこともあったけど、全然仲良くなんてないんだからっ」
どこのツンデレだ、どこの。自分の発言に脳内で突っ込んでいたら、また芦屋くんに笑われた。腹立つ。
「えっ、じゃあ今彼氏いないの?」
「ええ、まあ」
「俺なんかどう?」
フリーズって初めて経験した。