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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第8章 本当の話をしよう

「こういう時は、しょっぱいもの、甘いもの、しょっぱいもの、甘いもので食べる」

歩きながら、優が言った。それをきいて、わたしは春ちゃんの怒った顔を目に浮かべる。

「春ちゃんに怒られそう」

笑いながら言うと、優も笑った。
優は、いつも春ちゃんが見せるような、イタズラっぽい顔をしていた。

「……隠し通すぞ。春斗には絶対に見つかるなよ」

次は甘いものか……
そう考えていると、わたあめが目につく。

「優。わたし、わたあめ食べてみたい」

「お、いいぞ。その調子」

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