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となりのにぃに

第8章 進展

5年生になり、部活が始まった。

私は料理部に入ることに決めた。 部活の日は帰るのがかなり遅くなる。下手すると6時になるかも。


それでも部活は楽しかった。家庭科の先生に教わって、班に分かれて料理する。


上手になったら、にぃにに食べて欲しかった。




「はい、今日はおしまいです。みんな気を付けて帰ってね」


「ありがとうございましたー!!」



やばっ、もう5時だ! 急いで帰ろう。




「やだーっ、敬人、何言ってるの?」



あれ、にぃにだよね? 隣の女の人誰?




「あ、みりか、お帰り」




にぃには私に気づいて、声をかけてくれた。




「敬人ぉ、誰?」



何この女の人、馴れ馴れしくて嫌だ。



「あぁ、この子は妹だよ」



「なんだぁ、妹さんかぁ。 初めまして、お兄ちゃんと同じ高校に通ってるのよ」



ふぅん、嫌な人。



「何年生?」



「…5年生」



「そうなんだ。小学生って、小さくて可愛いね」 





私は背が低いから、小さいって言われるのは大嫌いだ。




「この時間に帰るなら、また会うかもしれないかもね。よろしくね、妹ちゃん」




ふんっ。こんな女嫌いだ。

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