龍と鳳
第2章 花火フラグ
まぁ、だから、俺達二人は相変わらず今も一緒にいて。
これから先だって、ずっと一緒にいるってことですよ。
運命ですから。
うん。
ニヤニヤする口元を引き締めた時に来客があった。
楽屋のドアがノックされて、上田の声がする。
「兄貴、お疲れっす
今、ちょっといいすか?」
「おう、入れよ、どした?」
上田は俺にスーパーのビニール袋?を見せてから、それをテーブルの上に置いた。
「頂いたんすけど、今日の夜やらないすか」
袋の口を開けて見せてくれる。
そこには沢山の花火セットが詰まってた。
子供向けの手持ちの花火がいっぱい入ってる。
「うわ、なっつかし~なぁ
何?もらったの?」
「ハイ、守衛の▲▲さんに(笑)
俺あの人とバイク仲間なんすよ」
言って、ポケットに両手を入れながら、照れたように笑って下を向いた。
袋の中には線香花火をはじめ、懐かしい紙でできたピストル型の花火とか、蛇花火?って言うんだっけ?
黒い錠剤みたいなやつで、火を点けると異様に煙ばかり出てにょろにょろと盛り上がってくるやつとかが入ってる。
「ひゃ~、これはテンション上がるね
楽しそ(笑)
でも、今日の夜ってどこでやるんだよ
場所あるの?」
上田は整った顔で今度はドヤって見せる。
基本が照れ屋だから、恥ずかしいのか、目の下がほんのり赤い。
「屋上の鍵、貸してくれるそうです」
「マジか、すげ~楽しみ~
な、ウチのメンバーも呼んでいいか?」
「……いいすよ」
「多分、全員は来ないだろうけど
男二人でやってもアレだしな(笑)」
「そ、っす、よね……」
上田はまた下を向く。
ヨシ!
智君を誘うか。
スマホを取り出してLINEを開いた。
これから先だって、ずっと一緒にいるってことですよ。
運命ですから。
うん。
ニヤニヤする口元を引き締めた時に来客があった。
楽屋のドアがノックされて、上田の声がする。
「兄貴、お疲れっす
今、ちょっといいすか?」
「おう、入れよ、どした?」
上田は俺にスーパーのビニール袋?を見せてから、それをテーブルの上に置いた。
「頂いたんすけど、今日の夜やらないすか」
袋の口を開けて見せてくれる。
そこには沢山の花火セットが詰まってた。
子供向けの手持ちの花火がいっぱい入ってる。
「うわ、なっつかし~なぁ
何?もらったの?」
「ハイ、守衛の▲▲さんに(笑)
俺あの人とバイク仲間なんすよ」
言って、ポケットに両手を入れながら、照れたように笑って下を向いた。
袋の中には線香花火をはじめ、懐かしい紙でできたピストル型の花火とか、蛇花火?って言うんだっけ?
黒い錠剤みたいなやつで、火を点けると異様に煙ばかり出てにょろにょろと盛り上がってくるやつとかが入ってる。
「ひゃ~、これはテンション上がるね
楽しそ(笑)
でも、今日の夜ってどこでやるんだよ
場所あるの?」
上田は整った顔で今度はドヤって見せる。
基本が照れ屋だから、恥ずかしいのか、目の下がほんのり赤い。
「屋上の鍵、貸してくれるそうです」
「マジか、すげ~楽しみ~
な、ウチのメンバーも呼んでいいか?」
「……いいすよ」
「多分、全員は来ないだろうけど
男二人でやってもアレだしな(笑)」
「そ、っす、よね……」
上田はまた下を向く。
ヨシ!
智君を誘うか。
スマホを取り出してLINEを開いた。