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❤いっぱぃしょ?❤~エッチで不思議で淫らな短編集なのだッ💖💖

第3章 籠の鳥〜王女メルの秘密の関係〜

カタン…カタン。馬車は、どれだけ車輪を回したのだろう。やがて、あたし。メル・フィールドを乗せた馬車は、ゆっくりと、王宮に止まった。

「…止まりましたね、姫さま」

声を掛けて来たのは、あたしの侍従の1人のリィトだった。

「…そうですわね」

あたしの答えは、素っ気ない。答えは決まっている。あたしが此処。フィカ王国に来たのは…嫁ぐ為。遊び人と有名な、あの王子と。

「…大丈夫ですか?」

「…ええ。行きましょう」

あたしは頷くと、馬車からゆっくりと降りる。ふわり。薔薇の香りが、した…。

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