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貴方はもう用済み

第1章 崩壊する関係

唾をかけられ、智子の言う通り唾液で湿ったパンツは急激にその臭いを増していく。何をしたらこんな臭いになるんだ

何にも例えようのない酷い臭いに、胃から込み上げてくるモノがある。

椅子に固定された状態で、この状態でそんな真似したらどうなるか分からず必死で耐える

『もしもし?うん♪準備できたよ。え?当たり前じゃん。触らせてないよ。大丈夫。もう終わったから早くおいでよ。うん。うん♪わかった♪待ってる』

手にした携帯で誰かに電話をする智子

『うぅぅ!?ンムォォ!!』

電話の内容から誰かがここに来るのは明らかだった

『うるさいわよ。すぐに来るから大人しくしてなよ。もう痛いの嫌でしょ?』

こちらを見る事もなくそう告げる智子

いったい何で、こんな事に・・・

腕も足も縛られて、動かそうともがいてもまるでビクともしない。

椅子の上で完全に放置して智子はベッドに横になって携帯をいじっている。

全く状況がわからないまま、縛られたロープを解く事も出来ず時間だけが過ぎていく。

そして・・・

ガチャ。

ドアが開く音がして

『おー、来たぞー』

男の声が聞こえてきた。

やばい。どうしよう。

必死になっても、結果は変わらず、微塵も動く事はなかった。

狼狽える自分とは逆に楽しそうに玄関の方へと歩いていく智子

『涼君❤️待ってたよー♪』

『おう。ちゃんとできたな。あとでたっぷり可愛がってやるよ』

『あはっ❤️本当?楽しみ❤️』

2人の会話はまるで・・・

そんなバカな・・・

2人が部屋へと入ってくる

智子は男の腕に抱きつき甘えるように

男は自分を見ながらニヤニヤしながら。

涼と呼ばれた男

自分の二つ下の大学の後輩。智子の一つ下の後輩にあたる。

自分も知ってる男だった。

『ははっ!マジウケるわ。ちゃんと縛れてるじゃん。いつも縛られてるお前が逆に縛るってどんな気分?』

『んー。別に何も思わなかったよ?好きな人なら興奮したかもしれないけど・・・』

『だってさ。先輩』

涼がニヤニヤしながら自分に声をかけてくる

そんな涼に怒りを覚える

『おーおー。先輩そういう顔できるんスね。でもそのカッコじゃ怖いっつーよりギャグなんすよね』

『ねぇ涼?そんなのほっといて早くしよーよ?』

『まぁ待てよ。時間はあんだからさ。楽しもーぜ』

ベッドに腰掛ける2人

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