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バレたくない

第1章 1 わわわ私に彼氏が!?

「ちょっといい?」



と、いきなり連れ去られたのには驚いた。

なんだなんだ何事だ。

彼は同級生で隣のクラスの幸也くん。確か陸上部。

人の気配がないところで



「俺ら、あんま絡んだことないけど」

「なんか最近見てて、いいなって思ってて」

「そのうちになんというか、好きすぎて、いやまじで」



あまりにびっくりして呼吸を忘れてしまっていた。
この童顔でがちで告白される日がくるとは。
おふざけでかわいい、好き、ではなく。



「まじなんよ。ほんと。なんか言って」

「……まじ?」

「好きじゃなけりゃ今こうしてないでしょ」



なぜか突然、おなクラで嫌なやつの発言を一言一句思い出していた。たまたま隠れて聞いてしまったのだ。『あいつはかわいいけど欲情しないよな!色気なくって勃起しない』



「わ、私じゃ欲情しないでしょ…?」



私は何を言っているんだろうか。
告白の返事よりそっちが先に出てしまった。



「じゃー試してみる?」



えっ、と驚く暇もなく、すぐ後ろは壁で、近づいてくるのを許してしまった。顔が近づいてくるにつれて、期待が高まり逃げるどころかいい子にして到着を待ってしまった。

唇がくっついてしまった。

目を閉じた。髪を触られ、全然離れない。

私の股の間に膝を忍ばせてきて、大事な秘部を膝でタッチされる。

反応してしまったところに舌を入れられた。

私の手は行き場がわからなくて幸也くんの股間を触ってしまった。硬いのがそこにあって私が恥ずかしくなる。舌が絡み合って息ができない。



「……ふぁ……っ」



えっちだ、この人……///

でもそれは私もかも。
告白の返事をキスで応えてしまった。


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