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バレたくない

第1章 1 わわわ私に彼氏が!?

私、ゆうはクラスで結構ばかをやっている。

「ゆう・ダルビッシュ、投げました!三振!」

見よう見真似のフォームで投げたふりをする。
名前がゆう繋がりでメジャーリーガーの真似だ。

「152センチ45キロ、10奪三振!7回無失点!」

「おおファンタスティック・イズ・ブゥラボー、ゆうはこのチームに欠かせない存在だよ」

親友の亜寿沙にアメリカンな絶賛をもらう。
ノリノリなのはいいけどその監督の演技は草だった。

「フッ、任せておいてくれよ」

ダルビッシュはそんなこと言わない。

男友達はゲラゲラ笑っていた。
こんなことばっかしてるから。
私は彼氏ができたことがなかった。
恋に疎かった。

「あれ、ゆう彼氏が呼んでるよ【彼氏】が」

にやにや協調すんな。

「ふっ、行ってくるぜ」

最後までやり通したダルビッシュのものまねはめっちゃウケていた。


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