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もっと、もっと

第1章 夏のワンピース

 夏になりかけた今日この頃、だけど冷房をつけるにはまだ早く、私はノースリーブのワンピースを着て部屋の中で過ごしていた。

 だけど、下着はしていない。

 ぬるぬると、歩くと伝わってくる粘液に、体がほてってくる。

「ねえ、こっち、きて」

 まさくんに言われて、私はワンピースを握って彼のいるベッドに静かに座った。

 まさくんはふっと笑って、ワンピースを、するすると捲っていく。露わになっていく太もも、触れるまさくんの冷たい手。

「足、広げて」

 まだ上がり切っていないワンピース。

 足を広げるとそれだけで悶々とした気持ちが大きくなる。

「ねえ、もしかして、もう濡れてるの?」

 彼は太ももを触っている手を少しずつ上に持っていく。

 そして、それは触れた。

 私の、もうすでにだいぶ濡れてしまったところに、触れる。

「腰、浮いてるよ」

 彼はゆっくりと私の中に指を入れる。

「んっ」

 まさくんの指の感覚が、伝わってくる。

 ずっと、下着を脱いだときから欲しがっていたその感覚。

「指、根元まで入っちゃったよ」

 耳もとで呟いて、彼はその指を中で動かし始める。

 ゆっくりと、出し入れはしないで、中を掻き回す。

「くちゅくちゅいってるね。すっごい濡れてるし。ぬるぬるしてて、気持ちいいよ」

 まさくんは、指を抜かない。淫らな音が、部屋の中に響く。

 腰が勝手に動いて、自分からまさくんの指を動かしてしまう。

「ねえ、寝て」

 まさくんは指を中に入れたまま、私を寝かせた。

「んっ、まさくん、一回、指、抜いて」

「やだ」

 まさくんは私の隣に来て、横になる。その間もずっと指は入ったままで、ずっと私の中で、それを掻き回す。

「ずっと、したかったの?」

「そんなこと」

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