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もっと、もっと

第1章 夏のワンピース

 まさくんは、指を中で動かすのを止めた。

 でも、私の中からいなくなろうという気配はない。

「ただいれてるだけなのに、濡れてくるよ」

 まさくんが動かしてくれないから、勝手に自分の腰が動く。

「ぬ、抜かないの?」

「抜かない。今日はこうしてりさを感じてたいから」

 そう言うとまさくんは再び指を動かし始めた。

 まさくんの指が動くたびに、奥の方が疼く。

 小さく、小刻みに、激しくないのにいつもよりも感じてしまう。

「はあっ……はあっ……」

 自分から出される音が、恥ずかしくなってくる。

 まさくんの指は少ししか動いてないのに、音は部屋中に響いて、いやに官能に聞こえてくる。
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