
🕯️悪夢の神様🕯️
第7章 勇気の結末
「気持ちいいわけないだろ!あの時は必死だったし――――苦しかった!ヒーローとか…英雄とか…俺は、望んでない!」
俺は、躙り寄る小林さんから未來ちゃんを守るように後退りする。
「はあ?望んでない?――――望んでないなら…助けるなよ!――――あそこで…僕が助けられたかもしれないじゃないか!
僕が――――ボクが英雄になれたかも知れないじゃないか!
でしゃばりやがって!僕の出番を返せよ!」
「小林、お前――――何を言ってるんだ?」
かなり…おかなしな事を口走っている小林さんに藤谷さんが顔色を変える。
「――――僕は…火を消す…のが…仕事…で――――…ヒーローになるために…仕事してて…僕は…ママの笑顔が好きで…///ママの…ママ…」
