🕯️悪夢の神様🕯️
第8章 新たな力?!
「3年間――――不登校だった訳ですが……今、学校に来たいと思い立った敬意を聞きたくて、参りました」
なんとも…辛辣な……厳しい言い方の先生である。
しかも、入学してから…不登校だったと認識しておきながら…放置し、いざ“行こう!”と思い立った生徒を「今さら…何で来るの?」と、牽制しているように思える。
「――――はい、もともと不眠症で…夜に寝られない子でした。
昼夜逆転…と、言う問題でもなく…昼間も寝られないのですから…情緒不安定、耳鳴り、食欲不振、幻覚障害――――と、通いたくても通えない状態で…」
岳さんは先生の目をまっすぐ見つめ、事情を説明した。
「それが、今年に入り――――緩和され…自分からも“いってみたい”と言い出しましたので…少しでも足を運ばせたいと考えています」
「そのような事情でしたか……存じ上げず申し訳ございませんでした。
しかし、3年生は――――…大学受験を控えております……今から、新入生気分で登校されても……困ります!」