🕯️悪夢の神様🕯️
第10章 女王蜂の巣
「望美のデータは全て……回収して――――警察に届けた!もちろん、被害届も出したが――――…肝心の娘が精神崩壊で…取り調べも、犯人との面取りも出来ず…いまだに保留のまま…このままだと時効になってしまう…」
「そうこうしているうちに…3年…
その間に――――わが校は…虐めの問題や売春、ネット被害に…横領――――もう、生徒を守る教育うんぬん言ってられない…酷い状況になっている…」
――――腐ってる…こんな学校があるなんて…恐ろしくて我が子を通わせられない!
「生徒の噂とかで…保護者が騒がないんですか?」
「全て――――学校側で揉み消しているんです…。
望美の件だって…学校側の外で起きた事なので…学校は無関係――――…だと言い切った…
でも、学校の誰かが書き込んだネット掲示板の呼び掛けで…望美は集団レイプにあった事がわかっています!
お金を、かけて――――やっと…ここまで掴んだんですけど…
その書き込んだ人物は…もう、卒業しているから――――と…ネット被害の件は学校側は相手にしてくれなかったんですよ…」
マスターは肩を落とすと…持っていたお盆をギュッと抱きしめ…悔しさをにじました。