無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

加藤 円の死は――――…犯人が謎のまま…

噂や嘘、憶測を世間にばらまき――――…


鎮魂された。



そして、いつしか――――加藤 円…と、言うアイドルが無惨に殺害されたニュースは、世間から消えた。



俺も、日々の生活に追われ――――加藤 円の事件は「胸くそ悪い…事件」と、一歩引いて考えられるようになった。


しかし、未來ちゃんの目の下のクマは…消えない。


「未來ちゃん――――…寝られないの？」


俺の隣で布団に横になるが…


今日も未來ちゃんは…寝られないらしい。



夜中に目を覚ますと――――未來ちゃんは俺の寝顔を眺めていた。



「///ちょっと…ドキドキするっす…」


「――――不整脈なら…早めに病院に行ってください」



「軽口は叩けるようになったんだね…」


久しぶりに未來ちゃんのひねくれた口調にホッとする。