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🕯️悪夢の神様🕯️

第19章 ダイバーの役割


「お前ら家族は――――…ここ数年…平穏に暮らしていたんじゃないのか?」



「そうよ!やっと――――やっと、家族で静かに…穏やかに暮らせてきたのに…

あの女を…見かけて――――」



くるみちゃんは拳を握りしめ怒りを俺にぶつけた。



「何が平穏だ!何が家族でだ!その中には未來ちゃんは入ってないのか?姉の奇行を理解もせず…悪意を持ってばらまかれた噂を嘘だとも見抜けず……彼女を切り捨てて――――…自分たちだけが家族か――――笑わせる!

未來ちゃんは…何年眠れない日々を過ごしてきたと思う?寝られない人間が…最後にはどうなると思う?
悪夢を見続ける日々が――――どんな風になるか………」



俺は、くるみちゃんを睨みかえす。



「俺は、君がバス事故で死んでくれた方が――――スッキリする。だから…助けたくない……でも、未來ちゃんが泣くんだ…“妹を助けて”ってな!」


俺は、彼女の手首を掴み業者入口から彼女を校舎に乱暴に入れた。



「いっ、痛い――――何すんのよ!」


「早く着替えて、バスに乗れ――――そして…事故死しちまえ」



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