🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
「くっ――――あっ、ぅぅ…ぅ…イヤ…イヤ…」
未來ちゃんの苦しそうな声に…俺は目を覚ます――――。
汗だくで…胸元を押さえ――――天井に手を伸ばし「イヤ!イヤ――――」と、苦しそうに泣いている!
「未來ちゃん!?ちょっ!ちょっと――――マジか!おい!起きろ!」
苦しそうな未來ちゃんに近寄り様子を見る――――
悪夢を見てる!
とっさにそう思った俺は、花鋏(はなばさみ)の隣に置いてあったピンクのリボンを掴み未來ちゃんと自分の手首に巻き付け結んだ。
夢でもはぐれないように――――と、寝る前に互いを繋ぐために結ぶことはあったが――――俺が起きていて、未來ちゃんが悪夢にダイブしている時に使ったことはない!
それでも、俺はとっさにピンクのリボンで自分たちを繋げた。