🕯️悪夢の神様🕯️
第25章 救い出す定義
「松原さん――――あなた…何をどこまで知っているんですか?」
冷たく低い声に――――…首筋がゾクッとした。
「戸次さんから電話が来なかったら…黒羽さんが何をするかは……知っていた」
俺の言葉に、意味が分からないと言う目を向ける。
「…あんたは…何がしたいんだよ……、くるみちゃんをなんで自殺に追い込むような事をするんだ!」
来客用駐車場で俺は黒羽を問い詰める。
「――――なんで?」
更に冷たい視線を俺に向ける黒羽は、段ボールをギュッとつかむ。
「彼女を…助けるため――――…私は…藤橋さんを助けるために…動いてる…だけ」
雰囲気が変わった――――…
夢の中でも…そうだった。
『藤橋さん――――喜んでくれるかな?』
と、幸せそうな…暖かい表情を見せていた。