
がーるず・らぶ 里美と結の場合(R18)
第9章 結から里美へ
(く…クンニされるのって……こんなに気持ち良いんだ・・・)
付き合っていたあのバカヤローは、自分はフェラを毎回要求するくせに。
こっちにはクンニどころかロクな愛撫をしてはくれなかったんだと。
改めて思い知らされる。
あの時は、胸やお尻を揉まれて気持ち良くなってる、そう感じていたけれど。
(……違いすぎでしょ)
相手が結だから感じている、というのも確かだろうけど、それにしたって・・・。
・・・なんか、今更ながらに腹が立って来た。
仕事まで失い、悔し涙流しながら飛び込んだ法律事務所では、確かに慰謝料出来るからと……しぶしぶ納得していたが。
誠実さを装った、実際はただの不倫という関係をつくるために処女を捧げてしまった事実は消える事は無い。
(やっぱり、2〜3回投げ飛ばしときゃ良かったよ)
そんな事は道徳的にダメだとか、慰謝料取れなくなるとか……色々あるが、それでも
何もしないのは自分らしく無かった。
それに比べ、自分の気持ちに正直に、勇気を持って私に告白し、こんなに色々してくれる。
本当に、結って・・・
なんて素敵な子なんだろう……。
それに比べて、私は……
「……センパイ?泣いてるの?」
なんだか、涙が溢れて来て、止まらない。
「ごめんなさい……嫌だって言ってたのに、私…調子に乗っちゃって」
「違う。違うの、結」
怒りのおかげか、私の身体に力が入るようになっていた。
上半身を起こして私は、結をきゅぅっ☆と抱きしめる。
「せ、せせ……センパイ??」
私の脳内で何があったのか知る由もない結は、私の胸の中で きょとん としている。
「嬉しくて……それで泣いてるだけ」
「?そんなに恥ずかしいの好き・・・むごむご」
“そっちは違う”という意味(笑)と、そのおとぼけ天然なところもまとめて愛おしいと。
ふたつ分、まとめてさらにきゅっ☆と力を加えて彼女を抱きしめた。
「センパ……くるちい」
「あ、ご、ごめん」
抱きしめるのは止めて、今度は彼女の肩を抱いて
私は結を見つめた。
「結は私に言ってくれたけど、私……
まだ、貴女に言って無かったなぁって」
「私も、貴方が好きよ。結♡」
