先輩!彼氏にしてください!
第9章 青春の文化祭
「あぁでもっ………僕が嫌だからじゃなくて、『ここが学校だから』ダメなんですね……。てことは二人きりになれたら…その時は………。はぁ…かわいい…エロい……幸せすぎる…っ」
「……………………」
「やばい……想像でまた勃ってきたっ……」
「────────」
「ほのか先輩、あの……一回先輩見ながら、抜いていいですか? あ、もし良かったら匂いも嗅がせ───」
「─────── うるっさい!!!! それ以上話したら嫌いになるから!!」
「えぇ!? そんなぁっ……折角好きになってもらえたのに…っ」
また一人で勝手にペラペラと話している谷川くんを止めた私は、床に落ちていたプラカードを拾う、すると谷川くんは、不安そうな顔をしながら私のことを呼んだ。
「何」
「あの……じゃあ…文化祭、一緒に回りません?」
「…………え…?」
「……ほのか先輩と…回りたいなあって」
さっき私が考えていた事がバレたのだろうか。
見透かされたような気がして少し戸惑いながら、チラとプラカードを見た。
「仕事、あるし」
「他の人に代わってもらいましょ」
「………谷川くんと歩いたら目立つし」
「え? どういうことです……?」
「人だかり出来ちゃうじゃん」
「?? あー! たしかに、ほのか先輩かわいすぎますからね。でも大丈夫です。近付く奴らは僕が全員蹴散らしますから!」
…………この人なんでこんな日本語通じない?
私の話じゃなくて、谷川くんの話、してたんだけど…
頭いいんだか悪いんだかはっきりして欲しい。