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仔犬のすてっぷ

第14章 優希の傷痕(調教編)


「あ、あぁ…はぁ……はぁ………はぁ…」

バイブがお尻から引き抜かれた後、完全に精魂尽き果て息絶え絶えの僕を、アケミは背中から抱き上げると優しく抱きしめてから言った。


「あなたは、私のモノ。誰にも渡さない」

「ぼく…は……ごしゅ…じん…さ…まの……もの…です……」

「そうよ…あなたは、私のモノ。忘れないで…」
「ぼくは…あなたの……ものです……」
「そうよ……“もう一度”言ってみて」
「ぼく…は…あなた…の…もの……」


・・・・・・そう。わすれないで・・・



ーー ぼくはあなたのもの ーー






・・・・・・僕の記憶は、このあたりから断片的なものになっていて……


左太ももの焼印は、つけられた瞬間のシーンしか思い出せない。

……無抵抗な僕に焼印を当てたのはアケミだった…とか。

二人のアソコを、交互に舐めさせられた…とか。


リカとセックスしている途中で誰かに邪魔された……とか。


何人もの人達が僕を取り囲み、何かを話している
……とか……

夏美お姉さんと、サチお姉ちゃんが、毛布を被せてくれたあと抱きついて泣いていた……とか。




 

 僕は保護されたこの後、病院へ3日間入院し、事情聴取と検査を受けた。
さらにその後児童養護施設の特別室にさらに3日間、様子見ということで滞在させられた。

 病院にいる間は、夏美お姉さんと一緒に何人かの他の女子中学生がお見舞いに来たが、夏美お姉さん以外の人を怖がる僕に気を使い、それ以降は夏美お姉さんだけが来るようになった。

 入院最終日はサチお姉ちゃんも、事情聴取が終わって駆けつけてくれた。

 ただひたすら謝るサチお姉ちゃんを見るのは辛かったけど、彼女のお咎めもなく、元気でいてくれた事は嬉しかった。



 児童養護施設から退所後は、普通の生活が待っていたけれど……田舎でそんな事件があった事自体を無かった事にしたい大人達の都合や、僕の事を考えた親の想いから引っ越し、転校する事になり……
(ちなみに、親には僕が虐待を受けていたとだけ伝えられていて…身体の関係の事は伏せられたままになっていたようだった)



夏美お姉さんや幸お姉ちゃんには、その後会うことは無く・・・。


……今に至る。


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