
仔犬のすてっぷ
第33章 蜜の夜は・・・(性的表現あり〼)
「……大丈夫?」
シャワーの流水だけでも感じてしまう彼女を、彼女が納得するまで綺麗にするのは大変だったけど…なんとか奈緒ちゃんの納得する状態にまでクリーニング出来た僕達は、部屋まで戻った。
しかし、やっぱりここまでひたすら我慢だった彼女は…かなり疲れてしまっているようだった。
「だ…大丈夫、だから……それより、早く…
身体が、渇くの……身体が、熱くて…アソコが、疼く…痒いの……」
潤んだ瞳でまっすぐに僕を見つめる奈緒ちゃんに…怯みそうになる。
僕は、本当に彼女と…しちゃって、いいのか?
「優希…お前も男なんだからさ、こんな時は覚悟を決めるんだ。自分から女の子を抱くのは初めてなんだろうが、彼女のことを大切に思うのなら……。
彼女だって、それを望んでるんだぜ?」
「……う、うん。ごめん、蒼空。損な役割させちゃって」
僕の事が好きだっていう彼の前で、っていうのも…彼の気持ち、考えたら……
僕が踏み出せない理由の一つで……
でも、蒼空は…こんな僕を、後押ししてくれている……。
・・・・・。
・・・・・。
・・・よ、よし!覚悟…決めた!
「…そ…蒼空。ごめん、その…少しだけ、向こうみててくれる?」
「あ、ああ、分かった」
「奈緒ちゃん…」
「・・・優くん……来て……」
僕はベッドに寝かされている奈緒ちゃんの上に覆いかぶさる。
それを…彼女は両手を差し伸べて、嬉しそうに微笑んでくれた。
胸が高まる…。
心臓が、激しく鼓動を打つ……。
僕は彼女の瞳を見つめてから……彼女の唇に、自分の唇を優しく重ねた・・・。
