
仔犬のすてっぷ
第33章 蜜の夜は・・・(性的表現あり〼)
僕は彼女の花びらを指でなぞり、彼女は僕のアソコを熱い指で優しく撫で回す…。
「あ。あ…あっ」
「はあぁ…ん……ゆうくうぅん……」
・・・・・はっ!?
なんか…大事なことを忘れている、ような……?
こんな甘い状態の二人の間に、双方に対してビミョ〜〜な視線を感じ取った僕は、奈緒ちゃんの顔の向こう側から来るその圧力の方を見た。
「・・・・・・・・・(じと〜っ……)」
まるで四日ほど獲物にありつけていなかった獰猛な肉食動物が、目の前で自分に気が付かずに戯れている小動物を見守っているかのような……
いつ襲い掛かろうか?と、舌なめずりしている猛獣のような激しい熱視線を僕らに掃射しているボッチ君が、そこにいて。
鼻血を垂らし、鼻の下を伸ばした蒼空が、鼻息を荒くしながら僕らをただひたすら見つめていたのだった。
「あ゛・・・わ、忘れてた・・・(大汗)」
「んあん…どおしたのぉ?」
「はぁっ…そんな、いきなり握らないでぇ」
「やだ。途中で指を止めちゃう優くんが悪いんだもん」
「あああっ!そんな、激しくコスったりぃ〜…しちゃあだめだよおぅっ!」
「・・・・・ゆうきぃ…俺の、出番わ、まだかぁ?」
目の前の小悪魔と、その頭越しに後ろから圧力をかけてくる大魔王の眼力に……
僕は快楽から出る汗よりもずっと冷たい汗を頭から大量に吹き出させた。
「ねえ〜…?もっと弄ってよぉ〜…」
「ね、ねえなおちゃんってぼくいがいのひとがからださわってもへいきかなあ?」
「?…そんなの、嫌に決まってるじゃない」
「けどさ、いまの状態よりずっと気持ちよくなるんだったら?もちろん僕込みで一緒に触るんだったら…どうかなあ?」
僕がある一点を見ながらわたわたしていることに流石に気がついた奈緒ちゃんは、僕の視線を送る先……自分の背後を振り向いた。
「・・・・。あ、ああ!蒼空くんが居たんだったね!ごめんなさい、すっかり忘れてた」
「・・・・・なあ?もういいかぁ??」
まるでお預けをずっとされているパブロフの犬のごとく、よだれを垂らしてこちらを見ている彼を見た彼女は、
「挿れるのは、無しなら……大丈夫…かな?」
引きつった笑顔で僕にそう答えてくれた。
