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仔犬のすてっぷ

第6章 優希の経験


 ・・・あの後……。

 アケミお姉さんと、リカお姉さんとも交わって、身体も心も溶けてしまった僕は…

放心状態のまま、裸の写真を撮られて。
それは僕を脅迫する道具になり・・・


その後、何度も呼び出され、玩ばれる時間が続いた。

 幸お姉ちゃんは、2回目までは参加していたけど、それ以降は明美、里香お姉さん達を諌める側に回り……

それでも、この二人は僕を手放そうとはしなかった。



 僕は完全に二人のいいなりのままにされていて……

やる事はどんどん過激になり
反抗すれば僕の体にはキズや痣が刻まれ

最後には無抵抗な、飼い犬のようにされ。




小学5年の夏休みは彼女達に支配された毎日になった。


夏休み後になって


僕の様子がおかしい事に気が付いた
夏美お姉さんは

幸お姉ちゃんから事情を打ち明けられ


 良心を持つ人達の協力も受けて、
二人から僕を助け出して保護してくれたけど

僕の身体と心に、消える事の無い傷は残ったままで・・・。

中学校の前を通ると足は竦み
動悸は激しくなり
気分は悪くなり・・・



中学校に入学してもそれは変わらず。
毎日学校に通う度に思い出されるそれは
本当に辛く、苦しくて。



 社会人になって、住むところも変わり
アレは記憶の片隅に追いやれたつもりだったけど・・・。

 悪戯され、快楽を刻み込まれた僕の心と身体は、すっかり受け身体質になっていた。


大人になって、初めて好きになって
告白した女性と、関係を持とうとした時

身体が動かなくなり、ソレが発覚した。




僕は本当に何も出来なかった。


その事実を彼女に打ち明けたけど
ただの変態扱いを受けてしまい
すぐに破局、別れる決定打となる。



以降、この話は誰にも話すことの無い
他人には理解はしてもらえない話となり





今に至っている・・・・・・・・・。




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