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仔犬のすてっぷ

第7章 過去と今と…


 小学5年の時、中学校三人の女子達に悪戯され、さらにその中の二人に調教じみた事をされ・・・
身体と、心に、 «消えない傷» を残す事になり・・・。


今の僕に多大な影響を与えた。


(受け身体質)も、その中のひとつだ。




『あっ…や、やめ…あっ』
『そんな事言う割には、ここは……』

 パソコンの中のゲーム画面で、こんなシーンを見せられたら……その時を思い出し、僕の身体から消えたはずの痣が痛み、心の傷が疼く。
興奮とは違う何かに煽られ、体が反応して熱くなってしまう。


この反応は、正常じゃない。



「お、おお♡ す、スゲェ……あの三人に混じるか、退かして代わりてぇ…」

……この、蒼空のような反応が、男としての正常な反応なんだろう。
だから、男友達には絶対に話せない。

「ちょっと〜…蒼空君。嫌がる女の子を弄るなんて、男としてはあるまじき行為だよ?」

……逆に、女性にこの話をしたら、以前付き合った彼女のように、嫌悪の対象にされかれない。
ましてや関係を持たない女性から見れば……
自分から襲いたいなんていう、特殊な性癖を持っていない限りは、ただの変態扱いをされかねない。
まあ、そんなものは見抜きようが無いし。

だから、女友達にも話せないだろう。


「…てか、淡海ちゃん?!いつの間に…」

「近くまで来たから寄ってみたら、鍵が開いてたからね。
勝手にお邪魔しちゃった♪」

 昼間から鼻の下伸ばしてエロゲーやってるイケメンと、鍵が開いてるからと勝手に入り込んで、そんな輩に説教を噛ますお母さんみたいな女の子……

この二人にも、絶対に話せない無いな。
(*…ため息*)


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