え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第1章 ちょっと、待って!
光邦は、胸に手を当てた。
そして、目を閉じてゆっくりと深呼吸をする。
(まだ生きているわ。だから、落ち着け私。何がなんだかわからないけど、答えは必ずどこかにあるはずだわ。パニックになるな、パニックになるな……きっと帰れる。神様はいる。ちゃんと見ている。諦めない諦めない……)
心の中で、何度も自分に言い聞かせる。
まずは、この現状を受け止めようと……。怖さが無いと言えば嘘になるが、出来る限り、自分自身をしっかりもって、冷静に対応していくべきだ。
このチョットという男も、それほど悪いやつには見えない。少しずつ、気になることを聞いて、なにをしたいのか、自分をどうしたいのかをハッキリ教えてもらおうじゃないか。
「ねえ、勇者になってなにをするの?」
『それは、船の中で……』
聞いてない。
てか、あんな状況で落ち着いて聞いてられるか!
「いや、あのよく理解出来なかったのよ。具体的になんなのかを教えてくれないかしら」
『単刀直入に言いまして、殺し合いです…………逃げないで下さい』
逃げようとしても、どこに逃げればいいかわからなかった。
「待て待て待て待てぇーーっ! 殺し合いてなにっ!?」
『いや、たぶんそうなるんじゃないかと想像しまして……』
「想像で語らないでよ!」
そして、目を閉じてゆっくりと深呼吸をする。
(まだ生きているわ。だから、落ち着け私。何がなんだかわからないけど、答えは必ずどこかにあるはずだわ。パニックになるな、パニックになるな……きっと帰れる。神様はいる。ちゃんと見ている。諦めない諦めない……)
心の中で、何度も自分に言い聞かせる。
まずは、この現状を受け止めようと……。怖さが無いと言えば嘘になるが、出来る限り、自分自身をしっかりもって、冷静に対応していくべきだ。
このチョットという男も、それほど悪いやつには見えない。少しずつ、気になることを聞いて、なにをしたいのか、自分をどうしたいのかをハッキリ教えてもらおうじゃないか。
「ねえ、勇者になってなにをするの?」
『それは、船の中で……』
聞いてない。
てか、あんな状況で落ち着いて聞いてられるか!
「いや、あのよく理解出来なかったのよ。具体的になんなのかを教えてくれないかしら」
『単刀直入に言いまして、殺し合いです…………逃げないで下さい』
逃げようとしても、どこに逃げればいいかわからなかった。
「待て待て待て待てぇーーっ! 殺し合いてなにっ!?」
『いや、たぶんそうなるんじゃないかと想像しまして……』
「想像で語らないでよ!」