
え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第7章 ガシ国
二人は、中に入り小屋の出入り口付近の板間に分厚い敷物を敷いたところに座った。
男は、「腹は減ってるか?」と聞いた。
光邦は空腹だったが、小屋に入れてもらっただけでもありがたいと、気持ちだけ受け取るつもりだった。
だが、チョットは、
「二人とも、お昼からなにも口にしておりません」とハッキリ言った。
「余分は無いが、少しならわけてやる」と男は隣の部屋に入っていった。
光邦は、肘でチョットの背中を突く。
「あなた、悪いわよ。屋根のある場所で休ませてもらってるだけありがたいと思いなさいよ」
「この先、食事にありつけるかどうか心配だった物で。もちろんお礼はいたします」
「でも、優しい人に出会えたじゃない。しかも、ダンディーだし」
「ああいうのもお好みですか?」
「いいわねぇ、今度は私が後ろから突かれたいわ」
「地球人て面白い趣味を持ってるんですね」
「みんなそうよ」
そう言ってる間に、男は深皿を二枚持ってこちらにやってきた。
「お口にあいますかな?」
と、皿を床に置く。
中はまるでリゾットのようなものだった。
「キタコマをルーフの乳で煮込んで、ルカルポリカンタで味をつけたものだ。スプーンは色違いですまない。わし一人なもんでな」
「とんでもないです。いただきます」
男は、「腹は減ってるか?」と聞いた。
光邦は空腹だったが、小屋に入れてもらっただけでもありがたいと、気持ちだけ受け取るつもりだった。
だが、チョットは、
「二人とも、お昼からなにも口にしておりません」とハッキリ言った。
「余分は無いが、少しならわけてやる」と男は隣の部屋に入っていった。
光邦は、肘でチョットの背中を突く。
「あなた、悪いわよ。屋根のある場所で休ませてもらってるだけありがたいと思いなさいよ」
「この先、食事にありつけるかどうか心配だった物で。もちろんお礼はいたします」
「でも、優しい人に出会えたじゃない。しかも、ダンディーだし」
「ああいうのもお好みですか?」
「いいわねぇ、今度は私が後ろから突かれたいわ」
「地球人て面白い趣味を持ってるんですね」
「みんなそうよ」
そう言ってる間に、男は深皿を二枚持ってこちらにやってきた。
「お口にあいますかな?」
と、皿を床に置く。
中はまるでリゾットのようなものだった。
「キタコマをルーフの乳で煮込んで、ルカルポリカンタで味をつけたものだ。スプーンは色違いですまない。わし一人なもんでな」
「とんでもないです。いただきます」
