え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第2章 サバイバル
地球という惑星の、日本という島国にある都市大阪で、ゲイダンサーをしている男、黒井光邦、源氏名「アーナル壺菊」は、謎の星からやってきた「チョット」という異星人と出会う。
チョットは、光邦を源氏名のアーナルと呼び、自分の星に帰ろうと、光邦を連れ出した。なにが起こったのか、まったく理解出来ない光邦は、ダンサー仲間の一人が、偵察にきているチョットの仲間だと知ったり、自分が記憶を失っている、チョットと同じ宇宙人なんじゃないかとも思ったが、額から赤い涙が流れないことから、自分はやはり人間なんだと再認識した。
そして、謎の惑星に到着するも、訳のわからない場所に不時着してしまい、ここから歩いて国王に会いにいくはめになった。
二人は、道の無い草村を、ひたすら歩き続ける。草の形状は地球にあるものとは変わりはなく、色も薄い緑色をしていた。
地球ほど太陽は近くはなく、暑さはないが、喉が渇く。
「ねぇ、どこかにお水はないの? 喉カラカラよぉ~」
『そうですね。私もそれを考えておりました。ですが、今は、水分を摂取出来るようなものが、なにもありません。あの奥のジャングルの中に入れば、なにかあるかと』
「あの奥って、そこに向かって歩いているんでしょ? なかなかつかないじゃないのよぉ~」
チョットは緑の帯のように見えるジャングルの方を指差し、大きく腕を動かした。
『近くに見えますが、あの辺りから向こう側は、ただの蜃気楼です』
光邦は力尽きて倒れた。
チョットは、光邦を源氏名のアーナルと呼び、自分の星に帰ろうと、光邦を連れ出した。なにが起こったのか、まったく理解出来ない光邦は、ダンサー仲間の一人が、偵察にきているチョットの仲間だと知ったり、自分が記憶を失っている、チョットと同じ宇宙人なんじゃないかとも思ったが、額から赤い涙が流れないことから、自分はやはり人間なんだと再認識した。
そして、謎の惑星に到着するも、訳のわからない場所に不時着してしまい、ここから歩いて国王に会いにいくはめになった。
二人は、道の無い草村を、ひたすら歩き続ける。草の形状は地球にあるものとは変わりはなく、色も薄い緑色をしていた。
地球ほど太陽は近くはなく、暑さはないが、喉が渇く。
「ねぇ、どこかにお水はないの? 喉カラカラよぉ~」
『そうですね。私もそれを考えておりました。ですが、今は、水分を摂取出来るようなものが、なにもありません。あの奥のジャングルの中に入れば、なにかあるかと』
「あの奥って、そこに向かって歩いているんでしょ? なかなかつかないじゃないのよぉ~」
チョットは緑の帯のように見えるジャングルの方を指差し、大きく腕を動かした。
『近くに見えますが、あの辺りから向こう側は、ただの蜃気楼です』
光邦は力尽きて倒れた。