え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第7章 ガシ国
三人は、国王のプレハブ小屋を出た。
やはり、オイドも勇者に選ばれただけのことはあり、気持ちでは、命のやり取りには反対していたものの、託された任務は果たそうという意志は見て取れた。
「ねぇ、オイド、あなた残りの国の勇者とはち合わせしたら、殺し合いはじめちゃうの?」と光邦が聞いた。
「うむ、それしか方法がなければ、従うしかなかろう」
そう言って、オイドは再び針を出し、その尖端に毒を塗った。
光邦は口を尖らせる。
「でも、そんなので勝てる? ナナミーもターキーも手強いんじゃないの?」
「まず、俺の顔はバレていない。近寄ったとて、勇者だとは思うまい。隙を突いて毒を注入させれば秒で勝負がつく」とオイドは針を懐にしまう。
「そうか、お前がこの国の勇者か」
どこからともなく声が……、
先に驚いたのは、光邦だった。
やはり、オイドも勇者に選ばれただけのことはあり、気持ちでは、命のやり取りには反対していたものの、託された任務は果たそうという意志は見て取れた。
「ねぇ、オイド、あなた残りの国の勇者とはち合わせしたら、殺し合いはじめちゃうの?」と光邦が聞いた。
「うむ、それしか方法がなければ、従うしかなかろう」
そう言って、オイドは再び針を出し、その尖端に毒を塗った。
光邦は口を尖らせる。
「でも、そんなので勝てる? ナナミーもターキーも手強いんじゃないの?」
「まず、俺の顔はバレていない。近寄ったとて、勇者だとは思うまい。隙を突いて毒を注入させれば秒で勝負がつく」とオイドは針を懐にしまう。
「そうか、お前がこの国の勇者か」
どこからともなく声が……、
先に驚いたのは、光邦だった。