え、ちょっと待って、なんで私が勇者なの!?
第8章 アーナル
「探したぞ、ガシの勇者」
三人の目の前に現れたのは……、
チョットが、光邦の顔と見比べた。
「アーナル様……アーナル様……よかった、生きてたんですね」
「私向かって言わないでよ。あんたの言うアーナルはあっちよ」こっちは光邦だった。
着ている物は違うものの、その顔つきは、まるで鏡に向かい合っているかのようだった。
「ねぇ、あんたが本物のアーナルなの?」と光邦が近寄る。
「なんだお前……私か? どういうことだ?」
アーナルは怪訝な表情を浮かべる。
オイドはなにが起こったのかと、頭の整理がつかない。
「ま、待て、光邦殿が二人……ひょっとしてターキーの勇者か」
「だから、私に向かって言わないでよ。私は光邦。アーナルは向こうよ。てか、着ている物が違うでしょ」
光邦が着ているのは、地球から来たまんまの、銀のラメの入ったスポーツブラと短パン、白い皮のブーツにベージュのジャケット。
アーナルは上が茶色い革の胸当て、下は足首までの革のパンツに、毛皮の靴。手には黒い革の手袋をしている。
「アーナル様、探しましたよ」とチョットが近寄ると、「待った。再会の礼は、戦いの後だ」とアーナルは剣を抜いた。
三人の目の前に現れたのは……、
チョットが、光邦の顔と見比べた。
「アーナル様……アーナル様……よかった、生きてたんですね」
「私向かって言わないでよ。あんたの言うアーナルはあっちよ」こっちは光邦だった。
着ている物は違うものの、その顔つきは、まるで鏡に向かい合っているかのようだった。
「ねぇ、あんたが本物のアーナルなの?」と光邦が近寄る。
「なんだお前……私か? どういうことだ?」
アーナルは怪訝な表情を浮かべる。
オイドはなにが起こったのかと、頭の整理がつかない。
「ま、待て、光邦殿が二人……ひょっとしてターキーの勇者か」
「だから、私に向かって言わないでよ。私は光邦。アーナルは向こうよ。てか、着ている物が違うでしょ」
光邦が着ているのは、地球から来たまんまの、銀のラメの入ったスポーツブラと短パン、白い皮のブーツにベージュのジャケット。
アーナルは上が茶色い革の胸当て、下は足首までの革のパンツに、毛皮の靴。手には黒い革の手袋をしている。
「アーナル様、探しましたよ」とチョットが近寄ると、「待った。再会の礼は、戦いの後だ」とアーナルは剣を抜いた。